五月の末日

くもない、寒くもない気温

柔らかい日差しが降り注いでいる

 

きっと、今が一番いい季節

 

 

 

 

  年 中 快

 

 

 

今日はの家で、リョーマとお家デート。

クッションにお尻をのせ、ベッドのふちを背もたれの代わりにする。

前にある小さな机には、ポテチと冷たい麦茶。

リョーマは隣であぐらをかき、テニス雑誌を読んでいる。

 

「梅雨、やだなぁ」

 

ポテチを食べながら、は憂鬱そうにつぶやいた。

その言葉にリョーマは少し顔をあげ、再び雑誌に目を向ける。

 

「そう?」

 

パラパラとページをめくる手が、FILAのスポーツ用品の前で止まった。

 

「じめじめしてるし、雨が降ったらどこにも行けないよ」

「傘させばいいじゃん」

 

・・・ごもっともなお言葉。

 

「・・・お買い物は晴れた日にしたいのっ」

「雨でも買い物できるでしょ」

「できるけどっ。気持ちの問題なの!晴れてるほうが気分いいし」

 

冷たい麦茶を一口飲む。

カラン、との氷が涼やかな音をたてた。

 

「俺は雨だと嬉しいけど」

 

リョーマはポテチを一枚とり、半分食べると残りをの口に運ぶ。

 

「んっ・・・・・・なんで?」

「・・・・」

「?」

 

リョーマはなかなか答えない。

心なしか、頬が少し赤い。

 

「リョーマ君?」

「・・・部活が休みになるから」

 

目を合わせずに、ボソッと呟く。

 

「あ、そっか。でも、テニスできなくなっちゃうよ?」

といれるからいい」

「・・・!」

 

その言葉でリョーマの真意が分かり、は真っ赤になってうつむく。

確かに、休日の練習が休みになれば、リョーマといれる時間がかなり増える。

 

「雨のほうがいいっしょ?」

 

テニス雑誌を閉じ、リョーマはにやりと笑ってを見る。

 

「でっ・・・でもっ、雨だから公園でお散歩もできないし、遊園地にも行けないよっ」

 

真っ赤な顔で、負けじとも言い返す。

 

「俺がの家に行く」

 

の麦茶を取り上げて机の上に置き、じりじりと体を寄せる。

テニス雑誌が、リョーマの膝から滑り落ちた。

 

「うぅっ・・・」

「だめ?」

 

後ずさりするの背中に手をまわし、あごを軽く持ち上げる。

息があたるくらい、近い距離。

 

「・・・・・・・・・・・・いぃ・・・・」

「もっと喜んでよ」

 

そのまま、軽いキスをする。

 

「んっ・・・」

 

何度も何度もキスを交わす。

の唇を優しく吸い上げ、舌を絡める。

リョーマの服をつかんでいたの手は、いつのまにか彼の首にまわされている。

 

 

キスをするたびに思う

 

彼が好き

 

リョーマ君のことが、大好き

 

 

重なり合う唇から、愛が染み渡る。

 

もう、お互いのことしか考えられない。

 

「・・・がいれば・・・雨でも雷でも・・・なんだっていい・・・」

 

甘くしびれる言葉が耳に響く。

 

きっと今年は、梅雨でも心は青空に。

キミさえいれば。

 

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初ドリ。 なんて時期はずれ・・・。

雨でも大好きな人がそばにいれば、それだけで十分ですよね?