朝夕はちょっと冷え込むけど、お日様がでていればお昼は暖かい、そんな十月の終わり。

リョーマとは、今日も屋上でお昼を食べていた。




お弁当を食べ終わり、リョーマはファンタ、は小さな袋を取り出す。

プルタブをあけて、リョーマは袋を覗き込んだ。

 

「何入ってんの?」

 

聞くと、は嬉しそうににっこり笑う。

 

「今日は何の日でしょう??」

 

 

 

 

  Halloween

 

 

 

 

「Halloween・・・」

「ピンポーン♪さすがいい発音だね〜!」

 

楽しそうには袋の中身を見せる。

小さな布袋の中には、飴玉やチョコレートが詰め込まれていた。

 

「子供みたい、・・・」

「なんでよー!リョーマ君だってアメリカいたときは、ハロウィン楽しんだでしょ?」

 

楽しんだっけ?と考えるリョーマを、は期待を込めた瞳で見つめる。

明らかに、ハロウィンお決まりのセリフを待っていて。

 

「・・・・・」

 

はぁ、と小さく溜息を吐くと、リョーマは袋を指差して。

 

「Trick or treat!」

「うわ〜!ありがとう!」

 

両手を叩き、はいそいそと飴玉をリョーマに渡す。

 

「はい、リョーマ君♪」

「・・・どーも」

 

お菓子が欲しくて言ったわけじゃないけど、とりあえず受け取る。

包み紙を開いて口に入れると、甘い苺ミルクの味が広がった。

 

・・・と同時に、リョーマはあることを思いつく。

 

 

「そーいえば、俺も今日お菓子持ってるんだよね」

「珍しいね〜。エビせんべいとか?」

「・・・の好きな、甘いもの」

「欲しいっ!」

 

ちょーだい、とおねだりするの頬に軽くキスをすると。

 

「じゃ、お決まりのセリフ言ってよ」

「え?」

「今日はハロウィンだろ」

「あ、そっかぁ」

 

一人うんうんと頷いて納得すると。

 

「リョーマ君、トリック・オア・トリート!・・・・・・っ!?」

 

 

『お決まりのセリフ』を言い終わった瞬間。


リョーマがに覆いかぶさるようにキスをしてきて。

 

「・・・・・!」

 

そのままを後ろに押し倒す。

もちろん、キスはしたままで。

 

 

「んっ・・・やっ・・・・・」

 

 

息苦しくなって薄っすらと口を開けると、甘い苺ミルクの味がほんのり漂った。

それと同時に、舌にあたる小さなかたまり。

 

小さな、飴玉。

 

 

「ぁ・・・・・」

 

 

ようやくリョーマが離れて、は大きく息をする。



の口の中には、さっきまでリョーマが舐めていた飴玉が一つ。

当然顔は真っ赤。

リョーマは対照的に、涼しい顔をしている。

 

「・・・・・リョーマ君の、いじわる・・・」

、甘いもん好きなんでしょ」

 

ニヤッと笑うリョーマと、悔しそうな

 

 

冷め切らない顔の熱。


苺ミルクの飴を、口の中で転がしながら。

 

 

 

「・・・トリック・オア・トリート・・・」

 

 

 

もう一度、この日限定の言葉を口にして。

 

どんなお菓子よりも甘い、大好きな人のキスをねだる。

 

 

 

  ・・・Happy Halloween☆

 

 

 

 

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書いてて恥ずかしかったです(笑)

ハッピーハロウィン☆